JOC山下泰裕会長の年頭挨拶は、残念ながら寂しい内容だった。
逮捕者まで出した東京2020について、憤りを感じている納税者たちの厳しい視線を感じているのか、いないのか。

日本選手団の長としての、具体的な対応策も、防止策を示さないまま、2030年札幌の方を見つめている様だった。

思い返せば2021年に開催となった東京五輪では「五輪の華」と呼ばれるマラソンは札幌、ソフトボールは福島で行われた。
それはある意味で新規の施設建設「ゼロ」でも、札幌五輪開催は可能という事を表してもいる。
例えば、開閉会式は日本ハムの新本拠地エスコフィールド、または札幌ドームでも良い。男子フィギュアは首都圏、女子フィギュアは名古屋。スピードスケートは長野のエムウェーブ。アルペンは雫石、ノルディック複合は荻原健司市長の長野市。カーリング、スノーボード・ハーフパイプも全国の巨大室内アリーナでの実施は可能である。建設費は観戦用特設スタンド代金のみ。

最早、五輪が1都市での開催ではない事は誰もが知る現実である。

東京2020で出た膿を反省材料として「ゼロ五輪」開催も不可能ではない。

東京2020を負の遺産にしない為の方策を、いまだ、一切示さず。
故意的に、批判の風が行き過ぎるのを待つ様にして、
会長は北の大地を見つめているのか。