ひとつのプレーが一国を揺らす、それがワールドカップの醍醐味である事を痛感する日々となっている。
欧州、南米の多くのサッカー愛好
国はこの浮き沈みの激しい90分間を4年間待って堪能するのだ。
ジェットコースターの様な時間を長きに渡り楽しんで、強豪国と呼ばれるようになる。

ドイツ戦で味わった前半の地獄の様な時間と後半の胸躍る時間の落差。隣り合わせの天国と地獄、その両方こそワールドカップ。
グループリーグを勝ち抜けようとする皮算用など簡単に打ち破る。
コスタリカだって、この舞台に立ち戦うために、多くの時間を費やしてやって来たのだ。簡単に引き下がるはずもなく、その通りになった。

一方で、評判となっているのが試合後の「日本の美しいロッカールーム」と「客席のごみ処理をする日本のサポーター」である。
「人の仕事を奪う」と妄言を吐いたアホもいた。

勝敗に関係なく、誰かの為でもなく、自らが全身全霊を尽くした舞台は綺麗にして終えたいのだ。
それ以外、理由なんてない。
例え、批判する輩がいたとしても「きちんと掃除をして、清めて、感謝して、憧れの舞台を後にしたい」
何故なら、それが私たちが育んできた文化だから。

ワールドカップは各国のサッカーのスタイルを競うだけの場ではない。

美しく去る、
それが後世にも伝えるべき
我が国の大切な文化なのだ。