東京オリパラ開催に関わる醜悪な膿がスポーツの地平を汚している。
“スポーツビジネス”という心地よい言葉を誘い文句にしたオリパラ錬金術の病原菌は一体、どの関係者、どの組織まで蝕んでいるのだろうか。
汚れたスポーツの地平に立つ元・オリンピアンたちの動向が耳目を集める。
東京オリパラ招致と開催の旗振り役として組織委員会の中枢にいたアスリート国会議員たち、JOC会長、スポーツ庁長官、等々。
残念ながら揃って塩対応、まるで他人事の様な受け応えばかりだ。
自らの地位と名誉を賭けて、膿の摘出に尽力をすべき組織の長たちは、大きな体も、筋力も使うことなく、ハナから棄権の姿勢で、知らぬ存ぜぬで、やり過ごそうとしている様に映る。
今こそ、アスリート時代に、多くの国民から贈られた「激励と賛辞」への恩返しの時である。元・オリンピアンとして国民の疑問を払拭する「正義の味方」であって欲しい。
3分待って時間が来たと別天地へ飛び去ることは許されない。

札幌冬季大会招致よりも優先すべき事は他にもある。
オリンピックの五つの輪は
「平和の御像(みかた)」
出口が見えぬ戦争の中で銃を手にするアスリートもいる。
競い合ってきた元・オリンピアンとして積極的に和平を発信出来る立場を生かして欲しい。

汚された五輪の「見方」を
変えるためにも。