写真用語で明るい部分から暗い部分までの細やかなグラデーション、音楽であればリズム、絵画の場合は色彩の調和の整っている様を「諧調」というが、カイチョウ違いで、明暗が反転し、影は黒く潰れ、コントラストは酷い具合となっている。

JOC山下泰裕会長を筆頭に、名の知れた方々が、様々な競技団体会長の重責を託されているが—別競技経験者で現役のタレントさん、たとえ「百獣の王」でも、今回の騒動の幕引きは、荷が重すぎる。
フェンシング協会、そして前任者の太田雄貴氏には任命権者としての、大きな責任がある。

2008年北京五輪で日本フェンシング史上初のメダルを獲得し「ニートの星」と呼ばれ、フェンシング界の顔として、多くの改革を試み、東京五輪招致の前面に立ち…
常に称賛を背にしてきた太田雄貴前会長。
何か発信をして欲しい。

長い歴史と伝統はありながら、日本では馴染みの薄かったフェンシングを立派なメダル有力競技へと変えてみせた、その手腕で「俯いた百獣の王」を救えるはずだ。

—それとも、こうした「休養日ありの強化合宿」は常態化していたのだろうか。
「フェンシングはいつも室内。時には強化費を費やして、南の島で羽を伸ばしても良い」と。それは東京五輪の強化費バブルの残滓…

漫画でショックを受けた時”ガーン!”と場面の白と黒が逆転する表現を「諧調の反転」と呼ぶ。

会長の名誉反転の必要があり。