卓球の全日本選手権で出場選手から陽性反応が出た。東京五輪メダリストでダブルスで優勝を目指した平野美宇選手、男子のトップ選手の大島祐哉選手。ペアを組んでいた石川佳純選手、田添健汰選手も””道連れ棄権””となった。
種目の性格上、ダブルスは試合中もペアはマスクせずに、1球ごとに、相手に聞こえぬように、顔を寄せて、コースや、球質、変化、対応などの戦術を端的に確認しあうのが常。去年はダブルスの実施は見送り事なきを得たが、戦わずしてコートを去るのは無念であろう。
Tリーガーたちを蹴散らす「日本リーガー」の活躍を楽しみにしていたので相手がいなくなって残念でならない。
明日の最終日は男女のシングルス準決勝のみ、選手は8人だから、なんとか実施できるのだろう。
また、きょうから観客を入れての戦い、試合後、伊藤美誠選手も「沢山の方の前でしっかりと勝つことができて、やっぱり有観客って良いなって、あらためて思いました」本音であろう。
卓球が、人気競技になる遙か前、足立区綾瀬の東京武道館が舞台だった頃、全日本の会場で、ある卓球関係者が「観客席の溜息禁止の要望」という愚かな主張をしたことがあった。
「歓声と溜息」姿なき大きな生き物の様な、観客席の響めきこそが「筋書きのないドラマ」を演出する要因だと私は信じる。
陽性判定にも負けず、溜息禁止の要請をはね除けた先には、きっと素敵な”fairy tale”が、待っている。

